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生前葬…

今回は、葬儀について。
個人的なお薦めは生前葬である。さいごの最期まで自分の人生の主役であり続けたいと思うのであれば、人生のファイナルステージは間違いなく葬儀であろう。リアルに亡くなってしまったら、通夜も告別式も少しも楽しくなんかない。なんせ何時間ものあいだ、呼吸もせずに窮屈な棺桶のなかに閉じ込められなきゃならないのだから。では、自分自身のさいごの晴れ舞台をみずから満喫するにはどうしたらよいか。その答えが生前葬である。生前葬をイメージできない人も、NHK連続テレビ小説『まんぷく』で描かれた鈴(松坂慶子さん)の生前葬のシーン(2019年3月28日の放映。下記動画は「芸能インフォ」様がYouTubeに掲載されたもの)を観ていただくと合点がいくのではなかろうか。

生前葬は良いことづくめである。

●自分のことばでこれまでの謝罪と感謝を伝えられる
●みんなの自分への想いをリアルタイムで聴くことができる
●呼びたい人だけを選んで招くことができる
●親しい人たちと一緒に語り笑い歌って踊れる
●録画して何度も鑑賞できる
●自分自身の演出も盛り込んで納得感のあるイベントにできる 等々。

社交家の人であれば、何回か開催するのもいい。プロレスラーにありがちなカウントダウン方式もありだろう。とにかく人生最大のメモリアルにしてしまおう。招かれる側にしても、明るく楽しく面白いセレモニーのほうがいいに決まっている。みんながハッピーになれるはずだ。

当然、白装束で棺に入るも良し、タキシードでバッチリきめてダンスパーティにするも良し。すべてを自分色に染めて満喫するのがいちばんである。何なら親しい同世代の仲間との合同生前葬もいいかもしれない。費用を割り勘にすれば、シティホテルの宴会場くらい借りられるかもしれない。

私自身は、ホップステップジャンプで3回ほど生前葬を開催するつもりだ。毎回の企画を考えるだけで笑えてくるというものだ。そんな時間が脳に快楽ホルモンを分泌させてくれる。免疫力を高めてくれる。認知症を予防してくれるのだ。

私の回りでも、生前葬人気は急上昇である。とにかくさいごは華やかに、である。本当にその時が近づいたら、そうそうお祭り騒ぎも気が引けよう。何より招待客がどう振る舞っていいものか思い悩んでストレスになってしまう。みんながエンジョイできるよう配慮することも、クールな老後の一環だ。

そして、いよいよ本当に最期を迎えたら、もう知人に連絡もしなくていいし、葬儀をやることもない。家族は何事もなかったように穏やかな時間を重ねていくだけでいい。

不謹慎と言われるかもしれないが、仕事を抱えている子どもたちにとって、突発的に発生する葬儀というのは、正直、面倒くさい。急に予定を変更するというのはストレスが溜まるものである。で、49日が明けるまでなんやかんやと拘束されるわけで、時間もおカネもかかるし、日頃は疎遠な遠い親戚やら、顔も名前も知らない人やらがやってきても、もてなさないわけにもいかない。想像するだけでも厄介なことこの上ない。

そんなこんなすべてを本人が元気なうちにやり遂げてしまえば、残された家族たちは感傷に浸って故人との思い出を懐かしんでいるだけでいいのだ。実に合理的でクールな弔いスタイルではないか。

本人は、生前葬をもって別人格となって、ろうそくの灯が消える前のひと燃えを生きたっていい。遊び心が旺盛な人であれば、それはそれでまた一興であろう。とにもかくにも、長生きしなければならない時代のフィナーレは生前葬で決まり、である。

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